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来月からガソリンが「1L 10円」に!?今後はどうなっていくの!?(過去の価格水準をもとに解説)

生活
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こんにちは!この記事のオーナー【rinpeto】デス!

今朝のニュースでガソリンの価格が来月22日から1L 10円引き下げられるとニュースで発表されましたね。

そこで今回は、過去のガソリン代の推移をもとに、今現在のガソリン価格状況や今後のガソリン価格の予想をしていきたいと思います!

もしよかったら最後まで見ていってください!

今朝のニュース

ガソリン価格、来月22日から1リットル10円引き下げへ…電気・ガス代補助も再開の方針(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
政府は物価高対策として、ガソリン価格を来月22日から1リットルあたり10円引き下げ、冷房需要が高まる7~9月に電気・ガス料金への補助金を再開する方針を固めた。
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現在のガソリン価格について

現在のガソリンの価格はおおよそ

レギュラー…全国平均 173.4円

ハイオク …全国平均 183.8円

軽油   …全国平均 147.9円

となっています。あくまで平均ですのでこれよりもはるかに高い県が存在しているのも事実です。

今後のガソリン価格はどうなっていくのか?

過去30年間(1994~2024年)の日本のガソリン価格推移

日本のガソリン小売価格は、この30年で大きな波を描いてきました。ここでは概ね10年ごとの区分で、主な出来事と価格動向を整理します。当時の世界情勢(オイルショックや金融危機など)や国内政策(消費税率変更、補助金制度等)とガソリン代の関係にも触れ、ガソリン代がなぜ上下してきたのかを理解します。

1990年代:ガソリン代安定期と下落傾向

1990年代前半、日本のガソリン価格は比較的安定して推移していました。1990年にはイラクのクウェート侵攻(湾岸戦争)で一時的に原油価格が上昇しましたが、その後は供給安定化により落ち着きを取り戻します。1990年代半ばにはバブル崩壊後の景気低迷や円高傾向もあり、ガソリンの店頭価格はリッター110円前後のレンジで推移しました。特筆すべきは1997年4月の消費税率引き上げ(3%→5%)ですが、当時は総額表示義務がなかったためガソリン表示価格への影響は限定的でした。

1990年代後半になると、アジア通貨危機(1997年)などで一時的に原油需要が落ち込み、ガソリン価格は下押し圧力を受けました。実際、1999年にはレギュラーガソリン全国平均でリッター99円という過去最安値を記録しています。これは1980年代のオイルショック期ピーク(1982年に東京地区で172円/L)と比べても大幅な下落で、日本のガソリン代が非常に安かった時期と言えます。要因としては、湾岸戦争後の原油安定供給、需要停滞、そして円高基調により輸入原油価格が抑えられたことが挙げられます。

総じて1990年代は、「安定から下落へ」と移行した時期でした。ガソリン代が100円を割り込んだことで、当時は燃費よりも車のパワーや大きさが重視される風潮もありました。しかし次の10年で状況は一変します。

2000年代:原油高騰と価格急騰の時代

2000年代に入ると、世界的な原油需要の増加と供給逼迫が進み、日本のガソリン価格にも大きな上昇圧力がかかりました。特に2004年以降、原油価格の高騰に伴い国内のガソリン代も上昇基調となります。この背景には、中国やインドなど新興国の経済成長による石油需要拡大や、中東情勢の不安定化、原油生産投資の遅れなどがありました。

2005年前後から原油価格(WTI原油先物)は1バレル50ドルを超え始め、その影響で日本のレギュラーガソリン価格もリッター120~140円台へ上昇しました。当時の記憶に強いのは2008年の原油価格急騰です。原油が史上最高値の1バレル147ドル(7月)をつけると、同年日本のガソリン店頭価格も全国平均で180円近くまで急騰しました(一部ではハイオク200円超えのスタンドも)。これは1970年代のオイルショック時を除けば歴史的な高値圏です。

しかし2008年秋に入ると、今度はリーマンショック(世界金融危機)が発生し、景気後退によって原油価格が急落しました。その結果、2009年前半にはガソリン価格もリッター110円台程度まで一転下落します。このように2000年代後半は「乱高下」の様相を呈しましたが、総じて見ればガソリン代が構造的に上昇へ転じた時期といえます。なお、2008年には道路特定財源の暫定税率が一時失効しガソリン税が下がった出来事もありましたが短期間で復活したため、長期トレンドへの影響は小さく、一時的な値下がりに留まります。

2010年代:シェール革命と安定的な高値推移

2010年代に入ると、世界の石油市場に「シェール革命」の波が押し寄せました。米国でシェールオイル・シェールガスの生産が飛躍的に増加し、2014年頃には原油市場の需給構造が緩み始めます。これを受けて2014年後半から2015年にかけて原油価格が再び下落局面となり、日本のガソリン価格も2016年3月にリッター109円まで落ち込みました。この109円/Lという水準は、リーマン後の景気低迷期を除けば約10年ぶりの安値でした。

しかしその後OPECを中心とした協調減産や世界経済の回復もあり、2016年以降は原油価格が持ち直し、ガソリン代も再上昇します。2017~2018年頃には再びレギュラーガソリン150円前後の水準となり、2018年には一時160円を超える場面もありました。2010年代後半はおおむね140~160円/Lのレンジで高止まりし、先進国の中では日本のガソリン代は中位ながら、米国などと比べるとかなり高い状態が定着しました。

この間、日本国内では消費税率の引き上げ(2014年に5%→8%、2019年に8%→10%)があり、ガソリン税込価格にも影響を与えています。例えば2014年4月の増税直後には表示価格が数円上がりました。また環境対応の一環でバイオエタノール混合(E10等)の普及が議論されましたが、価格面への大きな影響は出ていません。

2010年代後半の特徴として、政府が燃費の良いエコカー(ハイブリッド車やEV等)への補助金・減税を拡充し、ユーザー側の燃料費負担軽減策が取られた点が挙げられます。ガソリン代そのものは下がらなくても、燃費性能向上や車種転換によって実質的な「ガソリン代節約」が図られるようになっていきました。

2020年代前半:パンデミックとエネルギー危機

2020年代に入ると、まず直面したのは新型コロナウイルス感染症の世界的流行(パンデミック)でした。2020年春には各国でロックダウン(都市封鎖)など厳しい行動制限が行われ、世界の石油需要が激減。原油価格が一時マイナス価格になるという異常事態まで起こり、日本のガソリン価格も2020年4~5月頃にリッター120円を下回る水準まで急落しました。外出自粛で車を使わない状況もあり、ガソリンスタンドから車が消えた光景は記憶に新しいでしょう。

しかしその後ワクチン普及と経済再開で需要は回復し、供給側の増産が追いつかない中で2021年後半から再びガソリン代は上昇基調に転じます。追い打ちをかけたのが2022年初のロシア・ウクライナ情勢の悪化です。ロシアによるウクライナ侵攻(2022年2月)はエネルギー市場を大混乱させ、欧米の対露制裁も重なって原油・天然ガス価格が急騰しました。この影響で日本でも2022年夏頃にガソリン全国平均がリッター170円超となり、家計や物流企業への負担増が深刻化しました。

政府は急遽、燃料油価格激変緩和措置(ガソリン補助金)を2022年1月から導入し、石油元売会社に補助金を出すことで小売価格を抑える政策を実施しました。この補助金により、消費者が支払うガソリン代は抑制され、おおむね160~170円/L程度で安定するよう調整されました。それでも補助金支給額は膨大になり、政策維持の是非が議論されました。

2023年に入ると原油相場の落ち着きや円安是正もあり、補助金額は徐々に縮小。しかし2023年8~9月には補助金が一時ゼロになる局面で、レギュラー全国平均が186円/Lに達し過去最高値を更新しました。これは政府の石油製品価格調査(1990年開始)以来の記録的高値です。2025年4月時点でも全国平均186.5円/Lと依然として過去最高水準にあります。

以上をまとめると、過去30年で日本のガソリン価格は「99円→186円」とほぼ倍増しました。ただし物価全体の上昇や税金の変化もあるため、単純比較はできないものの、ガソリン代が家計に占める負担感は確実に高まっていると言えます。続いて、こうした歴史を踏まえた上で、今後30年のガソリン価格がどのように推移しうるのか展望してみましょう。

今後30年間(2025~2054年)のガソリン価格予測

これからの30年、ガソリン代を取り巻く環境は劇的に変化する可能性があります。鍵を握る要素は大きく二つあります。一つは自動車の電動化(EVシフト)の進展で、もう一つはエネルギー政策・国際情勢です。以下では、これらを踏まえた価格予測をいくつかのシナリオに沿って考察します。

EVシフトによるガソリン需要減と価格への影響

まず最も確実視されるトレンドは、電気自動車(EV)など次世代車の普及によるガソリン需要の長期的な減少です。日本政府は2030年までに新車販売に占める電動車(EV・プラグインハイブリッド車など)の比率を20~30%に引き上げ、2035年にはガソリン車の新車販売を実質禁止する方針を掲げました。さらに2040年までには合成燃料対応車も含め、新車販売を100%脱炭素化する目標です。この政策が予定通り進めば、2040年代にはガソリン車の数自体が大幅に減少していると考えられます。

EVシフトが進めば、当然ながら国内のガソリン消費量は減っていきます。ガソリン需要が減少すれば、従来の需給バランスが変化し、供給過剰による価格低下圧力が生じる可能性があります。ただしここで重要なのは、価格は需要だけでなく供給側の動向にも左右されるという点です。ガソリンの原料である原油の生産国は、需要減少に合わせて減産を行うことが予想されます。実際、世界の石油需要が2030年代にピークアウトし2050年に向け減少するとの見通しはIEA(国際エネルギー機関)などでも示されています。需要減に合わせて産油国が供給調整すれば、原油価格はそれほど暴落せず、ガソリン価格も大崩れはしないというシナリオが考えられます。

一方、日本国内ではガソリンの小売価格の半分近くが税金(ガソリン税・地球温暖化対策税・消費税)です。仮に需要減で原油価格や精製マージンが下がっても、政府が燃料税制を見直して税負担を増やせば価格が下支えされる可能性があります。実際、将来的にEV普及でガソリン税収が減ることを懸念し、「走行距離課税」などの新たな税制導入が議論されています。移行期にはガソリン税の暫定税率を維持したり、炭素税を上乗せするといった措置で、ガソリン代自体は一定水準を保つことも考えられます。

以上を踏まえ、EVシフトによる需給変化だけを見ると「緩やかな下落または安定化」というのが基本線でしょう。2040年頃までにレギュラーガソリン全国平均でリッター150円未満の水準に落ち着く可能性があります。ただし、これはあくまで他要因が平穏であればの話で、次に述べる政策・国際情勢によって上下に振れる余地があります。

政策・国際情勢シナリオ:カーボン税と原油市場の展望

ガソリン価格の将来を考える上でもう一つ重要なのが、各国のエネルギー政策や国際原油市場の動向です。まず気候変動対策としてのカーボン税・炭素価格の導入が与える影響があります。日本でも2050年カーボンニュートラル実現に向け、化石燃料に段階的に高い炭素価格を付ける可能性があります。仮に2030年代以降に強力なカーボン税が導入されれば、ガソリン1リットル当たり数十円規模で上乗せされるかもしれません。これは需要抑制が目的ですが、消費者視点では「税が上がるからガソリン代は下がらない」状況となります。

国際的には、原油価格の長期見通しもシナリオを分ける要因です。需要減少が緩やかなケースでは、産油国(OPECプラスなど)は協調して減産し原油価格を一定レンジに維持すると予想されます。例えば中東産油国は原油依存経済からの転換を模索しており、過度な安値は避けたいところです。一方で技術革新や代替エネルギーの普及で原油の買い手が大幅に減るケースでは、1980年代のような原油安時代が訪れる可能性もゼロではありません。この場合、2030年代後半には原油価格が現在の半分以下になり、ガソリンも大幅安という極端なシナリオも考えられます。

また、国際情勢のリスク要因として地政学的緊張や産油国の政策があります。中東で大規模紛争が発生したり、主要産油国で政変が起きたりすると、短期的に供給不足から原油急騰・ガソリン高騰が再燃するリスクは常に存在します。気候変動によるハリケーン・台風等で産油設備が被災するケースも含め、短期ショック要因は今後もあり得るでしょう。

以上を踏まえ、本命シナリオとしては「緩やかなEV移行+政策的価格維持」による安定価格帯、リスクシナリオとして「地政学ショックで一時高騰」、そして技術革命シナリオとして「需要激減で大幅下落」が考えられます。おそらく複数の要因が絡み合うため、実際の価格パスは一直線ではなく上下動を伴うものとなるでしょう。

複数シナリオによる2050年前後の価格見通し

それでは、具体的に今後30年のガソリン価格がどの程度になるか、いくつか節目の年で予測してみます(※あくまで想定シナリオです)。

  • 2030年: EV・ハイブリッド比率が新車の半数近くになる一方、既存車両ではまだエンジン車が多数派。原油価格は気候対策の影響でやや軟調と仮定。ガソリン全国平均価格は140~160円/L程度。政府補助や税制により150円前後を維持する可能性。カーボン税が本格化すればその分上乗せも。
  • 2040年: 新車販売はほぼ100%電動車(EV/PHEV/FCV等)となり、ガソリン車の市場シェア縮小が顕著。原油需要減で産油国は減産調整中。ガソリン価格は需要減少のペースによるが、120~150円/L程度に下がっているシナリオが主流。ガソリンスタンドの統廃合が進み地域差は拡大も。
  • 2050年: 乗用車の大部分が電動化され、残るガソリン需要は一部の古い車や特定用途車のみ。原油は依然需要あるもののピークより大幅減。もし化石燃料への強い規制がなければ、需給ゆるみ価格安定。100~130円/L前後まで低下する可能性。ただし、この頃にはガソリン自体が「特殊燃料」のような位置づけになり、流通コスト増で価格が逆に割高になる可能性も否定できません。

要約すると、今後30年でガソリン代が現在より劇的に上昇し続ける可能性は低く、むしろ需要減に伴う穏やかな低下圧力がかかると見られます。ただし政策的な価格維持や、供給側の思惑、インフレ率などで名目価格が高止まりすることもあり得ます。したがって「今後下がるからといってガソリン車に安心して乗り続けられる」ほど単純ではなく、EVシフトの潮流に合わせた計画が必要でしょう。

次章では、そのEVや充電インフラ、V2H/V2Xといった技術・設備の普及シナリオについて掘り下げます。これらはガソリン代の将来だけでなく、日本のエネルギー戦略全体に関わるテーマです。

EV・充電インフラ・V2H/V2X導入シナリオ

ガソリン代の将来を考える上で、電気自動車(EV)の普及と充電インフラ整備、そしてV2H・V2X技術の展開は切り離せません。ここでは、日本におけるEV普及目標と現状を確認し、充電器の導入計画やV2H/V2Xの可能性について展望します。これらの動向は、ガソリン需要やエネルギー需給構造を大きく変えるため、実質的に「ガソリン代の代替要素」として注目されます。

日本における電気自動車(EV)普及目標と現状

日本はハイブリッド車(HV)の普及では世界をリードしてきましたが、純粋な電気自動車(EV)の普及率は諸外国に比べ遅れ気味と指摘されています。2022年時点で世界の新車販売に占めるEV比率は10%を超えましたが、日本は5%未満に留まっています。しかし今後は政策誘導と技術革新により、その差を徐々に埋めていく方針です。

政府の目標としては前述のとおり2030年に新車販売の20~30%をEV・PHEVに2035年までにガソリン専用車の新車販売ゼロ(実質EV/PHEV/FCVのみ)というマイルストーンがあります。また2050年カーボンニュートラルに向けて、自家用車も含め輸送部門を根本的に電化していくことが求められています。国際エネルギー機関(IEA)のシナリオでも2035年に世界新車の半数以上がEVになると予測されており、日本も例外ではいられないでしょう。

自動車メーカー各社もEVシフトに向けた戦略を加速しています。欧米の自動車メーカーが「2030年以降はEVのみ発売」といった宣言を出す中、日本のトヨタ自動車や日産自動車も大規模なEV投資計画を発表しています。トヨタは2020年代後半から新型EVプラットフォームを導入し、2030年に350万台のEV販売を目指すとしていますし、日産も看板EV「リーフ」に続く新モデルを拡充しています。また、HV技術で先行する日本勢は、当面はハイブリッドやプラグインハイブリッド(PHV)も含めた電動車普及を図りつつ、徐々にBEV(バッテリーEV)へ移行する戦略を取ると見られます。

こうしたEV普及シナリオが現実化すれば、2030年代半ば以降のガソリン需要急減は避けられません。ガソリンスタンド業界もそれを見越し、充電サービス併設や業態転換を模索し始めています。次節では、そのEVを支える充電インフラの現状と計画について詳しく見てみましょう。

充電インフラ拡充計画とEV充電器の展開

EV普及のボトルネックの一つが充電インフラの整備です。日本は2010年代前半に政府補助で急速充電器の整備を進め、一時は「充電器の数はガソリンスタンド数より多い」と報じられたこともありました。しかし、それは200V普通充電器まで含めた数であり、使い勝手や稼働率の課題もありました。

2020年代に入り、再び政府は充電インフラ整備に本腰を入れています。グリーン成長戦略(2021年改定)では「2030年までに公共用の急速充電器3万基を含む充電インフラ15万基設置」との目標が掲げられました。さらに経済産業省は2030年までにEV充電器の設置数を約40,000口(2024年時点)から300,000口へ増やす方針も示しています。これには高速道路のサービスエリア等への高出力充電器増設や、都市部の商業施設・駐車場への普通充電網拡充が含まれます。

現状(2024年)では、日本国内のEV充電スポット数は約21,549拠点(充電器台数はそれ以上)となっており、2023年以降再び増加傾向にあります。民間企業や新興スタートアップも参入しており、例えば国内スタートアップのTerra Charge社は事業開始3年で累計15,668口のEV充電器を設置したと発表しています。このように官民あげてインフラ整備が加速しつつあります。

重要なのは、充電インフラの質と配置です。地方では未だに「充電難民」ならぬ「充電空白地帯」が存在し、特にアパート・マンション住まいのユーザー向けの充電設備不足が課題です。政府の補助金は、戸建て住宅向けの充電器設置やマンションへの充電設備導入にも拡大されています。また最近はサービスエリアの急速充電器を高出力・複数台化する動きも出ています。今後はワイヤレス充電やバッテリー交換ステーションなど新技術の導入も見据え、利便性向上が図られるでしょう。

充電インフラが整えば、ガソリンスタンドで燃料を入れる代わりに駐車中に電気を入れるライフスタイルが一般化します。特に深夜電力や再エネ電力が活用できれば、「燃料費」としてのエネルギー代はガソリン代より安価に抑えられる可能性があります。太陽光発電+家庭充電で実質的に燃料代ゼロを目指す動きもあり、後述するV2Hと絡めてエネルギー自給自足の流れも見えてきました。

V2H・V2X:クルマと住宅・電力系統の連携

EV時代が進むと、「車は走る蓄電池」としての価値が高まります。そこで注目されるのがV2H(Vehicle to Home)やV2X(Vehicle to Everything)技術です。V2HとはEVに搭載されたバッテリーから家庭に電力を供給することで、停電時の非常用電源や太陽光発電との組み合わせによる電力自給などを可能にします。V2Xはさらに広く、EVを電力系統に繋いで電力のやり取りを行う概念で、V2G(Vehicle to Grid)とも呼ばれ、仮想発電所(VPP)のリソースとしてEVを活用する試みです。

日本ではすでに日産リーフなどが「EVを家の蓄電池にする」V2Hシステムを商品化しています。専用の充放電器(例:ニチコン社製など)を設置すれば、EVから家庭の分電盤に給電し、冷蔵庫や照明を数日間賄える容量があります。自治体も防災の観点から、EV・V2Hを避難所の電源に活用する実証を進めています。経済産業省もV2H設備の導入補助金を用意し、個人・法人が導入しやすい環境整備を進めています。

一方、V2G(Vehicle to Grid)については、日本ではまだ2022年時点で実証段階にあります。欧米ではすでに商用のV2Gサービスが始まりつつありますが、日本は制度面(電力市場や周波数調整のルール)や経済性の課題で普及が遅れています。ただ、東京電力や中部電力など電力会社と自動車メーカー(トヨタ・日産など)が共同でV2G実証実験を行っており、EVを蓄電リソースとして再エネの出力変動対応や需給調整に使う試みが進んでいます。将来的には、EVが大量に普及した際にその蓄電池群を束ねて電力系統安定化に貢献し、EVオーナーは協力の対価として報酬を得るといったビジネスモデルも見据えられています。

V2H/V2Xの普及が進むと、エネルギーの姿は大きく変わります。昼は太陽光で発電しEVに充電、夜はEVから家に給電という双方向エネルギー管理が一般家庭で可能になれば、ガソリンどころか商用電力への依存も減り、エネルギーコストを最適化できます。企業でも社用車EVをV2B(Vehicle to Building)で活用し、ピーク電力カットや非常電源に充てる動きが出てくるでしょう。

総じて、EV普及と充電インフラ・V2H/V2X技術の展開は相互に関連しながら加速することが期待されます。政府も「EV・V2H機器等のさらなる普及促進策が有用」としており、今後は制度整備も進む見通しです。これらが進展すれば、ガソリン代への依存度はますます低下し、人々は「電気代(あるいはソーラー発電)」で車を走らせる時代が本格化するでしょう。

次の章では、地域によって異なるガソリン代とEV導入の状況に目を向け、どの地域でどういったチャンス・課題があるかを見ていきます。

地域別ガソリン代の比較とEV導入機会

日本国内ではガソリン価格は一律ではなく、地域ごとに差があります。これは輸送コストや市場競争、税制特例などによるものです。またEV導入の進み具合やニーズも都市部と地方で異なります。ここでは都市部と地方のガソリン代の違いを整理し、それぞれの地域特性に応じたEV・V2H導入の機会と課題を分析します。

都市部 vs 地方:ガソリン価格の地域差

一般に、都市部のガソリン価格は地方よりやや安い傾向があります。都市部(特に首都圏・京阪神など)はガソリンスタンド間の競争が激しく、大手チェーンの価格競争やセルフスタンドの普及もあって、比較的価格が抑えられます。一方、地方や郊外、特に離島部では輸送コストや販売量の小ささから割高になりがちです。

例えば直近の例では、2025年4月時点で最も安い都道府県は埼玉県でレギュラー平均181.1円/L、最も高いのは鹿児島県で196.2円/Lという差が報告されています。約15円もの開きがあり、同じ40L給油でも鹿児島では埼玉より600円も高く支払う計算です。このような傾向は以前からあり、東日本(関東)の内陸部は安め、北海道・離島や九州南部などは高めという構図が見られます。

背景には、製油所からの距離(輸送コスト)地域の競争環境があります。離島ではガソリン税の離島軽減措置がありますが、それでも船舶輸送費等で高くなります。またスタンド数が少ない地域では価格競争が働きにくく、どうしても高止まりします。反対に、多くの車が行き交う幹線道路沿いなどでは客寄せのためにぎりぎりの安値を付けるケースもあり、地域内でも差が生じます。

この地域差はEV普及にも影響します。ガソリン代が高い地域ほど、ユーザーは燃料代負担が重く、「EVにすればガソリン代を節約できる」というインセンティブが大きいと言えます。一方で、地方では長距離移動が多かったり寒冷地ではEVの航続距離低下懸念があったりと、慎重な意見もあります。そのため、単純に価格差だけでEV導入が進むわけではありませんが、少なくとも経済面のメリットは地域差を補う要素になり得ます。

おわりに:ガソリン代とEV時代の展望

30年という長いスパンで見れば、ガソリン代の位置づけは大きく変化していくでしょう。1990年代には「安い燃料」として当たり前に使われていたガソリンが、2050年には

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